畦の草刈り活動

除草剤による畦の土壌が貧相になってしまうことは、ホタルの生態サイクル(幼虫→蛹→成虫)を考える上で非常に深刻な問題です。
そのため、稲沢市祖父江町の自生ヘイケボタルの生息調査から判明している重要拠点を抽出し、地主様やオペレーターさん達のご理解
・ご協議の上、年間計画(別表)を作成し、ボランティアで畦の草刈り活動を行っています。

畦の草刈りによる、祖父江の自生ヘイケボタルの保全活動

畦の草刈り活動の必要性について

ホタルの調査で田圃を回っていると、不自然な光景に出会います。
田圃は緑の絨毯が広がっているのに、囲む畦(あぜ)はなぜか茶褐色に変色しています。
「こんな環境は良くないのでは」と疑問に思うのは容易ですが、しかし、農家の方々の苦労と営農環境を考えると声が出せなくなります。

けれども、田んぼを棲家とする祖父江の自生ヘイケボタルにとって、畦に繰り返し除草剤を撒かれて土壌が貧相になってしまうことは、
深刻な問題なのです。
畦が豊かな土壌環境でないとホタルにとって重要な変態期(幼虫→蛹→成虫)の生態サイクルの輪を断ち切られ、ホタルが生きていけ
なくなります。
ホタルの棲む環境を破壊することは、ホタルにとっての問題なだけではなく、その先の子孫たちにも深刻な影響を及ぼしていく可能性も
はらんでいます。

NPO法人 祖父江のホタルを守る会では、これまでの長年の生息数調査活動で集めたデータから抽出した重要拠点11ヶ所について、
水田(田んぼ)の地主さんとオペレーターさん(実際に稲作に携われる農家のかた)に働きかけ、畦の草刈り奉仕活動を行っています。
これは、しっかりとした年間計画(別表)を作ることが重要で、当初、ホタルの活動と稲作の両方の周期を確実に見極めるという大変難
解な課題がありました。
現在、この活動には、祖父江町の多くの地区のかたのご理解、ご協力もいただき、町外在住会員も積極的に参加をしています。

実際の畦(あぜ)の草刈り活動の様子

「畔だけではなく」
草刈りは、畔だけとは限りません。ホタルの発生するところでは、できるかぎり除草剤の散布を回避するため広範に渡って刈り取るようにしています。

「畔が広いほうが刈りやすい」
畔が広い場合は、かなりの数の人員と草刈り機を投入して作業を行っています。

「窮屈な姿勢で」

 

 

「用水の周囲も草刈りします」
畔や畑ばかりでなく、自生ヘイケボタルの生息ととても関連性の強い用水の近辺も草刈りをします。

「いつも最後は笑顔で記念撮影(*’ω’*)」
草刈り作業終了後は、かならず記念撮影です。
作業ごとに、「いつ」、「どこ」で「だれが」など、報告書も作成します。

「こんなにキレイに」
雑草を刈った後の畦は、こんなにキレイな姿になります。
当会が考える、本来の健全な田んぼの畔のすがたです。
これであれば、さまざまな昆虫も生息できますし、雨で畔の土が流れ出ることもありません。

現在、この畦の草刈り活動は、実験田(仮称)プロジェクトへとシフトしています。


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